▼自分に合った住宅はどっち? 注文住宅と分譲住宅の比較
注文住宅
住宅とは、建築会社などに自分たちの希望や要望を伝え、自分たちが理想とする住まいを建ててもらう住宅のことを指します。
土地を取得し、建築会社に建ててもらうという形になります。
注文住宅は、建築会社と打ち合わせを重ねて、自分たちが希望する間取りや設備、外観などを実現することができます。
会社によっては、省エネ性や耐震性などの高い性能を持つ注文住宅を提供することもあります。
予算を考えながら自由に家をつくれるので、家のデザインやライフスタイルにこだわりを持っている人は、注文住宅を選ぶことが多いようです。
◎注文住宅のメリット
・希望に合わせた住まいが実現可能
間取りや外観、設備などを自由に決めることができる。
子供が多い家庭なら→LDKを広く取り、家族のコミュニケーションがとりやすい空間に。
玄関を広くとってベビーカーや三輪車などを置くスペースを確保する。
リビング階段を採用し、家族と必ず顔を合わせる環境作りをする。
子供部屋を広くとり、成長に合わせて仕切れるようにする。
高齢者にやさしい家にしたいなら→転倒のリスクのある階段をやめ、平屋にする。
段差でのつまづきや車いす動線確保のために段差を無くす。
歩行サポートのために手摺やスロープを設置する。
・工事の様子を見届けられる
新築住宅の建築に関わることのできる機会は多くありません。
実際に建物が建っていく過程を見届けられるのは貴重な経験です。
・省エネ性や耐震性など機能にこだわった家を建てることができる。
省エネ性能を高めるため高性能な断熱材の使用、気密性の高いサッシを使うなど見た目やデザインだけでなく機能面にもこだわった家を建てることができます。
また、省エネ性や耐震性などの高い性能を持つ注文住宅を建てることで、将来的に光熱費やメンテナンス費用を削減することができます。
・予算に応じて調節可能
こだわりたい部分にはこだわって、こだわりの少ない部分についてはコストダウンをすることが可能です。
予算をオーバーしてしまう場合は優先順位を決めて順位の高いものから実現させることができます。
・土地からこだわることができる
通勤・通学に便利なところがいい。閑静な住宅街で静かに住みたい。など家の内装だけでなく、土地へのこだわりがある方も多いのではないでしょうか。
分譲住宅では既に建物が建っているため、選ぶことができる場所が限られますが、注文住宅であれば土地のみで売り出されているところも選ぶことができます。
△注文住宅のデメリット
・入居までの期間が長い
希望する住まいを実現するためには建築会社との打ち合わせや設計に時間がかかります。
そのため、契約してから即入居可能な場合もある分譲住宅と比べると入居までに時間がかかってしまいます。
・完成した住宅をイメージしにくい
完成した物件をみてから契約できる分譲住宅と比較して注文住宅は完成をイメージしづらいです。
「仕上がりが想像と違う」とならないために、パースを作成してもらえる場合は作成をお願いしたり、モデルハウスの内覧をしてイメージとの差をなくしていきましょう。
・費用が高くなりやすい
注文住宅の場合は希望する住まいを実現するために要望を詰め込みすぎると予算オーバーになりやすい傾向があります。
また、登記費用や地盤改良など希望を実現するためにかかる費用以外にもお金がかかる場合があります。
そのため余裕をもった資金計画が必要です。
→デザインや性能にこだわりたい方にピッタリです。
スピードを重視する場合は分譲住宅をおススメします。
分譲住宅
不動産開発業者が用意した建物や住宅用地を、一般の消費者に対して販売する住宅のことを指します。
具体的には、地域密着型の不動産業者や大手不動産会社、ハウスメーカーなどが開発した住宅地に建てられた戸建て住宅や、マンションなどが該当します。
一般的には完成してから販売されるため、新築物件の多くが分譲住宅となっていますまた、分譲住宅は一般的に注文住宅よりも価格が抑えられる傾向があります。
分譲住宅エリアにはデザインの似た住宅が並ぶことが多いですが、資材を大量に仕入れるため個々の建築費用が安く済みます。
◎分譲住宅のメリット
・購入価格を抑えられる
前述した通り、分譲住宅は同じデザインの家をいくつも建設するために大量の資材を仕入れるので、住宅メーカー側もコスト抑えることができます。
・同時期に入居する人が多い
同時期の入居が多いことで、古くからある住宅街のコミュニティに入るのは勇気がいるという方でも周囲との関係が構築しやすいです。
・購入前に自分の目で確かめられる
注文住宅は完成した建物のイメージがしにくいですが分譲住宅は既に完成していることが多いため、動線の確認や内装のデザインを実際に見て確かめることができます。
・入居までの期間が短い
販売が開始するころには既に完成していることが多いため、うまくいけば1ヶ月ほどで入居できます。
土地と建物がセットのため、購入時の手続きも簡単です。
・家を建てるのに時間を割かなくて良い
家を建てるにあたってもちろん建設には時間がかかりますが、どんな家を建てるのか話し合ったりデザインを考える必要があります。
そういった時間がなかなか取れない方には分譲住宅で好きな雰囲気の家を購入するのも良いでしょう。
・実際に物件を見てから決められる
分譲住宅では既に家が建っていて、中に入って実際にみることができる場合が多いです。
そのため具体的な家のプランはないものの、雰囲気をみて気に入った家をイメージとの差がなく購入できるため分譲住宅を好まれる方もいらっしゃいます。
実際に、注文住宅を建ててみたがイメージと違った・・・という方も少なくないので体感できるというのは大きなメリットかもしれません。
△分譲住宅のデメリット
・外観や内装を選ぶことができない
分譲住宅は購入する時点で外観や内装が決められているため、注文住宅のように外観や間取り、内観の希望を反映することはできません。
こだわりが強い場合は注文住宅をおススメします。
・建築過程を確認することができない
基本的には完成した状態しかみることができないため骨組みはしっかりと組まれているか、土台はしっかりと作られているかといった確認が難しいです。
施工過程が少しでもわかるように建てている途中の写真を見せてもらったり、住宅性能評価書を確認させてもらうことでチェックすることができます。
分譲住宅を購入する前に本当に信用できる施工会社かどうか調べることも大切です。
⇒コストや入居までの期間を重視する方にピッタリです。
デザイン性を重視する場合は注文住宅をおススメします。
注文住宅、分譲住宅のメリットデメリットをご紹介しましたが、いかがでしょうか。
メリット、デメリットどちらも理解した上で希望に合う方を選んでみてください。
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