新築住宅建築で後悔しないために、失敗しない設計の秘訣とは?

▼新築住宅建築で後悔しないために、失敗しない設計の秘訣とは?


家づくりは一生に一度ともいえる大きな買い物です。

「新築住宅を建てたいけど失敗して後悔はしたくない」という方に注文住宅のよくある失敗事例を6つご紹介します。

失敗例から後悔しない家づくりのポイントを押さえましょう。


よくある失敗例6選


①動線が悪い

①-1.来客動線

来客が多い家ではプライバシーとの両立を考えておく必要があります。

来客が少ない場合でも、もしもに備えておくと生活が楽になります。


・トイレを玄関横に配置したことで来客時に入りにくくなってしまう

・玄関からLDKのルートに洗面室などのプライベート空間がみえてしまう

・玄関からLDKのルートに室内干しの洗濯物がみえてしまう


①-2.家事動線

家事をする人にとっては最も大事といっても過言ではないのが家事動線です。

家事動線が悪いと家事に割く時間と労力が増えてしまいます。

毎日する家事だからこそこだわりたい部分です。


・食材の買い出し量が多い場合、玄関からのアクセスが悪いと運ぶことが大変になる

・洗濯場所、洗濯物を干すところ、収納が遠くて何度も往復する必要がある


【間取り例】

―洗面室からバルコニーに出入りできる、短い動線を確保した間取り―

洗濯が終わった後の重い洗濯物を遠くまで運ぶのは大変です。

隣接していると洗濯→干す→取り込みがスムーズになるためおススメです。


―洗面脱衣室とファミリークローゼットを併設した間取り―

洗面脱衣室とファミリークローゼットを併設することで洗濯物の収納や着替えの準備が楽になります。

洗面脱衣室に干す場所も確保すればよりシンプルでスムーズな動線にすることができます。



②メンテナンスがしづらい

・最初にこだわった素材や設備を選んだところ、交換する時に予想以上に費用がかかってしまった

・壁紙が汚れや傷の目立ちやすいデザインだった

・温かみのある家にしたくて無垢のフローリングにしたところ、傷つきやすかった

・お風呂の浴槽を広くしたところ水道代が高くなってしまった


新築住宅もいずれはメンテナンスが必要になります。

お子さんのいる家庭の場合は床や壁紙に汚れや傷がつきにくいものを選んだり、外壁材は汚れが落ちやすいものを選ぶなどメンテナンス面も考慮して選ぶと後の手入れが楽になります。


例)ルノン「幼児の城」

メンテナンス性の高い抗菌・汚れ防止機能。

傷や衝撃に強く、汚れも拭き取りやすい壁紙で、強度のある樹脂層にフィルムラミネートでさらに強度を持たせています。

傷や汚れのケアをしたい空間に適していて、付着した汚れは軽く拭き取ることができるため、メンテナンス性に優れています。


③音関係

・寝室とトイレを隣接させたところ、使用音が気になる

・LDKの上に子供部屋を配置したことで、子供部屋の音がリビングに響く

・交通量の多い道路に面した部屋を寝室にしたところ、夜間音が気になって寝れない

・水廻りと子供部屋や寝室が近いと洗濯機や食洗器の作動音が気になってしまう


音に関する問題は実際に住んでみないとわからないことも多いため、設計の段階で考慮するのは難しいですが後々後悔しないように対策する必要があります。

ただし音に対する感じ方には個人差があるため気にならない人にとっては気になりません。

音の問題を重要視すると他の要素を圧迫してしまうこともあるため、あまり神経質にならず家族内で話し合いながら決めてみてください。

音に関する対策としては間取りの変更もありますが、間取りだけで全ての音問題の解消にはつながりにくいです。

音の響きに関してはカーペットを敷いたり、吸音効果のある断熱材を仕込むなどでも対策になります。

また、洗濯機などの作動音に関しては、低振動・低騒音設計の洗濯機が増えているので機械の選び方を変えるだけでも音に対するストレスの軽減につながります。


④収納の少なさ

・玄関周りの収納が少なく、子供の外遊び道具やベビーカー、ゴルフバッグの置き場に困る

・トイレをすっきり見せたくて収納を減らしたところ、物の置き場に困ってしまった

・寝室の収納が少なく、追加で収納家具を購入することになった


スッキリとした空間で暮らすためには収納スペースの確保はとても大切です。

収納で失敗しないためには今あるものの量をきちんと把握すること、

これから増えていくものの量を考慮することです。

子育て世代は特に玄関周りの収納を広くとったり、寝室のクローゼットは収納力のあるものにするなどライフスタイルにあった収納を考えてみてください。


⑤コンセントの位置

・置きたい家具とコンセントの位置が被ってしまい、使えないコンセントができてしまった

・キッチンの手元にコンセントがなく、調理家電が使いづらい

・アクセントクロスの壁にコンセントを付けたところ、色が違いすぎて目立ってしまった


見落としがちですが意外と重要なのがコンセントの位置。

予め置きたい家具やインテリアのサイズを測っておいたり、具体的な生活をイメージすると決めやすくなります。


⑥掃除がしにくい

・黒の浴槽を選んだところ水アカが目立ち、またカビの発生に気づけなかった

・清潔感のある白の床にしたところ髪の毛が目立ち、こまめに掃除をしなければならなくなった

・対面キッチンをオープンなフラット型にしたところ、水や油が床にとぶので掃除が面倒になった


床の色などは白ではなく、淡い色にするだけでもごみや汚れが目立ちにくくなるので掃除のしやすさとデザインのバランスを考えてみてください。


⑦冷暖房の効率が悪い

近年は必要最低限の間取りや設備を好む、ミニマム思考も増えてきています。

扉を無くして開放的な空間をつくったり、家族との時間を楽しむ家庭も増えていますが注意が必要です。

1つの空間の面積が広くなると部屋を暖めたり、冷やしたりする冷暖房の効率が悪くなってしまいます。

また、冷暖房が効くまでに時間がかかってしまうことにも注意が必要です。

全館空調などもありますが、費用が高額になるため予算との相談が必要です。


⑧こだわった設備を使いこなせていない

設計段階では夢が広がり様々なこだわりを持つ方が多いですが、実際住んでみると結局使わなくなってしまったという事例も多いです。

あまり要らなかった・・・という声が多い設備の例です。

・浴室のミストシャワー・ミストサウナ

・窓のシャッター

・浅型の食器洗い乾燥機

・浴室のテレビ

・キッチンの吊り戸棚

・大きな浴槽

・天窓

・バスルームの大きな窓

・2つ以上のバルコニー

・床下収納

・玄関の親子ドア

・浄水器

・太陽光発電


実際に生活した時のことを想像しておくとギャップが少ないかもしれません。

水道代を抑えたいという方は大きな浴槽だと溜める水の量が増えるので普通の浴槽にする。

ゆっくりする時間をあまりとれない方はゆっくりお風呂に入れないようであれば浴室のテレビはいらないかも...など自分の生活との相性を考えてどの設備が必要なのかを考えてみましょう。


マイホームを建てる際は先に家を建てた人の失敗例を参考にすることをおススメします。

各々の価値観やライフスタイルにあったところだけでも取り入れて、後悔しない家づくりに役立ててください。