▼給湯器の選び方:エコジョーズ、エコキュート、エネファームのメリット・デメリット

給湯機とは、水をお湯に暖め、供給する住宅設備機器のことです。

ガスや電気などのエネルギーを利用して水を加熱してお湯を供給します。

見た目や機能にはあまり違いがありませんが設置の仕方やエコ仕様かどうかなどによって

種類が豊富なためどれを選んだらよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は各給湯器の特徴をお伝えしていきます。


・ガス給湯器の種類


貯水式給湯器

タンクに水を貯めてから沸かす構造


瞬間式給湯器

給湯栓を開くと同時に加熱しながら給湯する構造


・給湯器の設置タイプ


①屋外壁掛けタイプ

屋外壁掛けタイプは一軒家などの戸建て住宅の外側に設置され、壁に取り付けられるタイプの給湯器です。

設置する必要がないため、狭いスペースでも設置が可能です。

配管が下から出ているのが特徴です。


②屋外設置タイプ

屋外設置タイプは一軒家などの戸建て住宅の外側に地面やブロックの上に設置します。

配管は側面から出ています。


③浴槽隣接タイプ

屋外設置タイプとほとんど同じですが、設置場所が浴槽のすぐそばである必要があります。


・給湯器の号数について

基本的には16号、20号、24号の3種類があります。

号数とは水温+25℃のお湯が1分間にでる量のことで、

16号であれば、1分間に16Lのお湯が出せるという意味です。

目安は以下の通りです。

16号・・・一度に複数個所で使用しない単身世帯

20号・・・たくさんお湯を使うことの少ない2人家族

24号・・・複数個所で同時使用することがある4人以上の家族


エコジョーズとは

従来のガス給湯器ではお湯をあたためた後の約200~300℃の排気熱がそのまま大気に放たれる設計でした。

この排気熱を有効活用できるように設計されたのがエコジョーズです。


・ガス代削減ができる

これまで無駄にしていた排気熱を利用することで従来型では約80%だった給湯熱効率が約95%にまで向上しました。

エコジョーズを使用することで少ないガスでより多くのお湯を沸かせるようになりました。

また削減されたのはガス使用量だけではなく、ガスを使用する際に発生するCO2の排出量も同様に10~15%に削減されました。

これがエコジョーズが環境にやさしいとされる理由です。


・湯切れがない

エコジョーズは給湯器の水を瞬間的に加熱するしくみのため、お湯を大量に使用しても湯切れの心配がありません。

一方で貯水式給湯器の場合はタンク内に貯めた水を加熱する給湯システムで、電気料金の安い深夜にお湯をつくって貯めるので、タンク内のお湯を使い切ってしまうと湯切れになってしまいます。

沸き増し機能でどうしてもお湯が使いたい場合は事前にお湯を増やしておくことができるのですが、昼間の電気料金が高い時間に電気を使うことになるので電気代が跳ね上がります。


・省スペースで設置可能

エコジョーズは後に紹介するエコキュートに比べて本体サイズが約10分の1です。

コンパクトでありながら配管をカバーで隠したり、家の外壁に合わせた色を選べるなど見栄えをよくすることができます。


・従来型より本体・工事にかかる費用が高い

価格差は比較するものによって変わりますが、一般的にはエコジョーズの方が高い傾向にあります。


・ガス消費量の少ない世帯はエコジョーズの恩恵を受けにくい

給湯頻度が高いほどそれだけ削除できるコストが大きくなるので一人暮らしやあまりお湯を使わない世帯では思ったほどランニングコストは安くなりません。


エコキュートとは

エコキュートとは電気でお湯を沸かすタイプの給湯器です。

ヒートポンプ技術を利用して大気の熱を集め、そのエネルギーによりお湯を沸かし貯湯タンクで保温する仕組みです。


・光熱費が削減できる

エコキュートとはガスや電気ヒーターではなく大気中の熱を利用することで少ない電力でお湯を沸かしています。

これにより光熱費の削減が可能です。

さらに電気代が安い夜間にお湯を沸かすことで、より大幅なコストダウンが期待できます。


・環境に優しい

エコキュートは大気中にある熱を利用してお湯をつくることができます。

物を燃やさないので、お湯を沸かすことによる二酸化炭素の排出もありません。

また、空気から熱を集めたり移動させる際には冷媒と呼ばれる物質が使用されており、従来の機器ではオゾン層破壊の原因にもなるフロンが使用されていましたが、

エコキュートでは自然冷媒を採用していることから、環境にやさしい給湯器とされています。


・電力のピークシフトに貢献

エコキュートは多くの電力を使う昼間の時間帯は電気を使わず、電力使用量の少ない夜間に運転するため、

昼間の電力需要を夜間の時間帯に移行させるピークシフトに貢献します。


・非常時にタンク内のお湯が使える

災害時でもエコキュートのタンク内にお湯が貯まっていれば、断水時でも備え付けの非常用水栓からお湯を取り出すことができます。


・お湯切れの心配がある

エコキュートは貯湯タンクにたまっているお湯に水を混ぜてお風呂などに給湯するものの、エコキュートは商品の特性上貯湯タンク内のお湯がなくなると水しか出なくなってしまいます。

一度水になってしまったものをあたためるためにはかなりの時間がかかるため、お湯切れを防ぐためにも適切な容量のエコキュートを選ぶ必要があります。


・飲料水として使えない

エコキュートは貯湯タンクにお湯をためておく仕組みのため、飲料水としての使用はできません。

長期の利用で水道水の中に含まれる不純物が貯湯タンク内に付着している可能性があるため、各メーカでエコキュートで作られたお湯は飲用不可としています。


エネファームとは

エネファームは家で電気をつくり、お湯も同時につくりだし家庭用燃料電池です。

ガスから取り出した水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気をつくりだします。

この時に発生する熱でお湯を沸かし、給湯などに利用することで、エネルギーを有効活用するので省エネにも大きく貢献します。


・購入電力を減らせる

エネファームの特長は発電能力と給湯能力の性能の高さです。

タイプによるものの、発電効率は40%程度のものが多く、中には50%を超える製品もあります。

太陽光発電の発電効率が20%程のため、発電力の高さがわかるでしょう。

エネファームでつくった電気は照明やテレビなどに使用。節電にも貢献します。

廃熱で沸かしたお湯はキッチンやお風呂などの給湯に利用できます。


・省エネにつながる

発電所で発生する熱は捨てられ、送電によるロスもある中、エネファームなら使う場所がエネルギーをつくる場所のためロスが少なく、熱エネルギーも活用することができるのです。


・基本的には売電ができない

余剰電力が生まれた際に売電したいと考える方もいると思いますが、一部のガス会社を除いて基本的には売電ができなくなっています。

ただし、ガス会社によっても制度は異なるので売電を検討する際は導入前に調べておきましょう。


給湯器1つでも性能や費用などに違いがあります。

生活スタイルや予算に合わせて適切な給湯器を選びましょう。


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